ボトックス注射による小顔(エラ)治療
咬筋肥大(こうきんひだい)がエラを目立たせています。
下顎骨(かがくこつ)には、咬筋(こうきん)という筋肉が付着しています。これは文字どおり、食物を咬むときに働く筋肉です。手を両頬にあててから奥歯をしっかり咬むと、この筋肉が動くのがわかります。日頃から、硬い食物を食べるのが好きだったり、ガムをかむのが好きだったりすると、咬筋は発達して大きく厚くなります。これが咬筋肥大です。咬筋が肥大すると、いわゆるエラがはった顔となり、顔が横に大きく見えるようになります。
手術を行わなくてもボトックス注射で痛み、腫れもなく安全にエラをシャープにして小顔にすることが可能です。美しい顔のラインになります。
この治療は、顎関節症にも有効です。
歯ぎしりや頭痛、肩こり、顎の痛み。開口障害に 咬筋へのボツリヌストキシン注射は特効的な治療効果が期待できます。
当院では歯科医院と提携して 顎関節症の治療として ボツリヌストキシン注射を行っています。
現在、顎関節症治療は日本でも有数の症例を経験しております。
マーキング1:筋肉の量に応じて5か所の注射を行います。
マーキング2:筋肉量が少ない場合は、3か所の注射をおこないます。
注射:ゆっくりと適量のボトックスを注射していきます。
ボトックスを注射すると、小顔になります。
人間の筋肉は、よく動かしていると強く大きく厚くなり(筋肥大)、動かさないでいると弱く小さく薄くなる(筋萎縮)という性質があります。例えば、ボディービルの選手などは、計画的なトレーニングで、筋肉を強く大きく厚くします。(筋肥大の例)また、足を骨折した人が片足だけギプス固定していると、片足だけどんどん細くなります。(筋萎縮の例)
さて、咬筋にボトックスを注射すると、咬筋は、だんだん萎縮をおこして、弱く小さく薄くなります。
結果的に、エラがはった顔が改善されて、横に大きかった顔が小さく見えるようになります。
効果は、1ヶ月後くらいから。
ボトックスは注射してから完全に効果が出るまでに1週間かかります。
また、筋肉が萎縮して小さくなるまでには、非常に時間がかかります。効果が実感できるまでに1カ月以上は、かかります。
治療時間は2-3分
特別な処置は不要です。治療時間は2-3分で腫れも痛みもなくすぐにお化粧も可能です。
機能には問題なく安全です。
咬筋が完全に萎縮したとしても、側頭筋が働きますので、口が動かなくなることもありえませんし物が噛めなくなることなく安全です。
効果は、半永久的です。
ボトックスの効果は、半年程度ですが筋肉が委縮するため効果は長期にわたります。
効き目が弱くなってきたら、2回目の追加をするといいでしょう。2回目は初回より量を少なくしても、大丈夫です。
リスク・合併症について
ボトックスは注射を行うため 針で皮下組織の毛細血管に当たると内出血が生じます。
内出血が起こらないように極細の針を使用して、強力に冷却しながら注射後直ちに圧迫することで内出血のリスクは大きく軽減できます。
万が一、内出血が起こったときは、1週間程度で消失しますのでコンシーラーなどでカバーしていただければ外見上も問題となることはありません。
適切な場所に適量を注射しないと 効果が大きく出ると全体としての筋肉のバランスが崩れ、これまで出現しなかった部位にしわが出現することもあります。
また、過剰な投与では、表情が変わったり眉の位置が変化して怒ったような表情になります。笑っても眉が動かない芸能人の方をテレビで拝見することもあります。
特に中国製の製品では力価が安定していないばかりか、不純物も混入している可能性も否定できないため治療結果が不安定になることも報告されていますので当院では使用しません。